機器の資料を読んでいると「免荷」という言葉がよく出てきます。読み方は「めんか」です。体重の一部を支えて、足にかかる負担を減らすことを指します。
たとえば体重60kgの方の体重を2割支えると、足にかかるのは48kg分になります。支える割合を変えられる機器なら、同じ方でも、その日の状態に合わせて調整できます。
なぜ施設で話題になるのか
歩く練習をしたい利用者がいても、転倒への不安から十分な時間を確保しにくい場面があります。職員が体を支えながら歩く方法では、支える側の負担も大きくなります。
免荷の機器は、この「支える」部分を機器に任せるための道具です。機器そのものが機能を良くするわけではありません。練習の場面をつくるための設備だとお考えください。
支え方の種類
免荷の機器は、支え方によっていくつかに分かれます。
| 種類 | 仕組み | 向いている場面 |
|---|---|---|
| トレッドミル型 | 吊り下げた状態でベルトの上を歩く | 一定の速度で歩数を確保したいとき |
| 据え置き型・自立スタンド型 | 決まった場所で吊り下げて支える | 天井に取り付けられない部屋 |
| 天井走行型 | 天井のレールに沿って移動できる | 部屋の中を実際に移動して歩きたいとき |
| 歩行器型 | 車輪付きのフレームで身体を支える | 少人数で手軽に使いたいとき |
同じ「免荷」でも、歩ける範囲が変わります。トレッドミル型はその場で、据え置き型は決まった位置で、天井走行型はレールの長さの分だけ移動できます。
施設で確認しておきたいこと
資料を見る前に、次の点を整理しておくと比較しやすくなります。
- 置く場所:必要な広さと、周りの余裕
- 天井:取り付ける場合は、下地の強さと、スプリンクラー・照明・空調との位置関係
- 電源:家庭用コンセントで足りるか、工事が要るか
- 装着:身につけるものがあるか。ある場合、誰が、何分かけて装着するか
- 職員の動線:装着から片付けまでの一連の流れで、何名が必要か
- 保管と清掃:使わない時間の置き場所、洗い替えの有無
とくに装着にかかる時間は、資料に書かれていないことが多い項目です。実機を見るときに、装着から脱着まで通して確認してください。
言葉の対応表
| 資料に出てくる言葉 | 意味 |
|---|---|
| 免荷/部分免荷 | 体重の一部を支えること |
| BWS(Body Weight Support) | 免荷の英語表記 |
| 免荷式歩行器 | 免荷の仕組みを備えた歩行器 |
| 免荷装置 | 支える仕組みそのもの |
夢歩は、このうち天井走行型です。天井のレールが歩行に追従し、身体を保持します。両手が空くため、ボールを使った運動なども組み合わせられます。天井に取り付けられない施設向けに、自立スタンド型もあります。