「今あるものを捨てないといけませんか」というご質問を、よくいただきます。答えは「いいえ」です。
実際、当社の広告に反応してくださる方の検索語を見ると、「レッドコード」で調べている方が最も多くなっています。すでに導入されている施設が、次に何を足すかを考えているということだと受け止めています。
夢歩は、既存の機器との併用を前提に設計しています。この記事では、なぜ入れ替えの話にならないのかを、それぞれが担っている役割から整理します。
設備は「支える場所」で分かれます
歩行や立位の訓練に使う設備は、身体のどこを、どのように支えるかで性格が分かれます。
| 支え方 | 代表的な設備 | 訓練の性格 |
|---|---|---|
| 手でつかむ | 平行棒、手すり | 自分の腕で支持を作る |
| 身体を吊る(定点) | 吊り下げ式の設備 | その場での立位・荷重 |
| 身体を吊る(移動) | 天井走行式 | 動線に沿って移動する |
| 負荷をかける | トレーニング機器 | 筋力・持久力の要素 |
同じ「歩行訓練」という言葉でも、中身が違います。
平行棒は腕で支持を作りながら足を出す練習です。両手が塞がる代わりに、自分で支える感覚が育ちます。定点で吊る設備は、その場での立位保持や荷重の練習に向きます。天井走行式は、動線に沿って移動しながらという点が他と異なります。
どれが優れているという話ではありません。利用者の状態と、その日に何をしたいかで使い分けるものです。
夢歩が担っているのは「移動を伴う場面」
夢歩は天井のレールに沿って移動する構造です。手すりをつかむ必要がないため、両手が自由な状態のまま動線を移動できます。
これは平行棒や定点式の設備では作れない場面です。逆に言えば、平行棒でできることを夢歩で置き換える必要もありません。
すでに設備がある施設では、次のような整理になります。
- 支持を自分で作る練習 → 既存の平行棒
- その場での立位・荷重 → 既存の吊り下げ式設備
- 動線に沿った移動 → 夢歩
- 筋力・持久力の要素 → 既存のトレーニング機器
足りない場面がどこかを先に決めてから、設備を検討する順序をお勧めしています。
「入れ替え」が話題になる本当の理由
それでも入れ替えの話が出るのは、多くの場合設置スペースの問題です。
新しい設備を置く場所が無い。だから何かを撤去しなければならない。この順序で検討が進むと、入れ替えの議論になります。
夢歩は天井側に設置するため、床面を占有しません。既存の設備を置いたまま、その上の空間を使う形になります。ただし天井の条件(下地、天井高、配管との干渉)があるため、どの施設でも成立するわけではありません。ここは現地を見なければ判断できません。
検討の順序をご提案します
- 今ある設備が、どの場面を担っているかを書き出す
- 担えていない場面があるかを確認する
- その場面を埋める必要があるかを判断する
- 埋めるとしたら、床と天井のどちらに余地があるかを見る
この順序で見ると、入れ替えではなく「足りない部分を足す」という判断になることが多くなります。
逆に、既存設備で場面が埋まっているなら、新しい設備は要りません。そうお伝えすることもあります。